デュアルブートというのは一台のPCにOSを2つインストールすることで、起動時に使用するOSを選択する形となります。
■パーティション操作
デュアルブート環境においてはOSそれぞれをインストールする領域“パーティション”を準備しなければなりません。
Windowsが入ったPCにLinuxをインストールするにはハードディスク上にroot領域とswap領域の2つのパーティションを作成します。すなわちハードディスクにはWindous領域(FAT32もしくはNTFS)、Linuxルート領域(ext3)、Linuxスワップ領域(swap)が存在することになります。
Windowsでパーティションを操作するにはパーティショニングソフトが必要となります。 有名なものとしてはPartition Magicが知られていますが、これはシェアウェアなので無料では利用できません。無料のものとしてはPartition Magicと同じ開発者が作ったもので
Partition Logic
というものがあります。
作成する領域のサイズとしてはルート(ext3)領域はインストールするディストリビューションが必要とする容量を十分に満足するサイズ以上であれば良いですが、多めに取っておいた方が良いかもしれません。スワップ(swap)領域はPCに搭載されたメインメモリと同じか2倍程度にします。ただし、メインメモリが1G以上搭載されている場合は512MB程度で大丈夫です。
■ディストリビューションの準備
パーティションの作成が終わったら、ディストリビューションのイメージファイルからCDまたはDVDを作成しましょう。ディストリビューションとして有名なものとしては、
・
Vine Linux
・
Fedora
・
CentOS
・
Ubuntu
・
Plamo Linux
などがあります。これらのisoイメージファイル等を入手し、
DAEMON Tools
等を用いてCDもしくはDVDに焼きましょう。
■BIOSの設定
BIOSの設定でPCの立ち上げ時にCD/DVDドライブをハードディスクより優先して読むように変更します。
以下は管理人のPCのBIOS設定画面です。
BIOS設定画面へはPCの立ち上げ時(メーカーやCPUのロゴが表示されているとき)
に所定の操作を行うことで移行できます。
BIOSはPCによって違いますが参考にしてください。
BIOS設定画面になったら“起動”タブに合わせます。
すると“起動デバイスの優先順位”という項目があるのでこれを選択します。
ここで“CD-ROM”という項目を一番上に移動させてください。
その後、設定を保存して終了してください。
■インストール
インストール前にPCのディスプレイやキーボードなどの規格を調べておきましょう。作成したCDもしくはDVDをドライブに入れてPCを再起動し、立ち上がったインストーラの指示に従っていけばLinuxをインストールすることが出来ます。誤ってWindows領域を消してしまわないように気をつけてください。
この方法はそれなりのリスクがあるのでよく調べて理解した上で自己責任において行ってください。